タコのチラ裏あるいはノート

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アナベル 死霊博物館

アナベル 死霊博物館

原題 Annabelle Comes Home

制作国 アメリ

日本公開日 2019/9/20

監督 ゲイリー・ドーベルマン

あらすじ

アナベル人形がこれ以上の災厄をもたらすのを防ぐべく、ウォーレン夫妻は人形を自宅に持ち帰り、コレクション・ルームに保管することにした。アナベル人形の保管場所には聖杯が配置され、神父による祈りの儀式も定期的に行われており、警戒は十分かと思われていた。

ある日の夜、ウォーレン夫妻は用事のために外出することになり、娘のジュディをベビーシッター(メアリーとダニエラ)に預けた。ジュディから「コレクション・ルームには危険なものがいっぱいある」と聞かされていたにも拘らず、ダニエラはある目的のために部屋に足を踏み入れた。ダニエラがコレクションに触れた結果、それらに宿っていた邪悪な力が目覚めることとなった。しかも、ダニエラはアナベル人形の封印を解いてしまったのである。(Wikipediaより)

近所のゲ〇で新作レンタルがオール100円!ということだったので、以前から少し気になっていたアナベルシリーズの最新作を借りてきました。まあこのシリーズを見るのはこれが初めてなのですが……。

さてアナベルシリーズ、「アナベル 死霊館の人形(2014)」、「アナベル 死霊人形の誕生(2017)」の二作品があることは知っていたのですが、借りる前に少し調べたところ2013年の「死霊館」からスタートした死霊館ユニバースの中の一作品だったことは今作で初めて知りましたね……。知った時は某マ〇ベルシリーズかな?と呟いてしまった。しかしそう考えると原題のComes Homeを見たときにホームカミングを連想したのにも納得がいきます。(?)(DCユニバースもあるだろ!)

上記に加えて、主役となるウォーレン夫妻の娘であるジュディちゃん(演:マッケナ・グレイス)なのですが、鑑賞中(どっかで見たことあるな……)と頭によぎっていたので見終わった後に調べると「キャプテン・マーベル(2019)」で子供時代のキャロル役を演じ、「ギフテッド -gifted- (2017)」で主役の天才少女のメアリー役と見たことのある作品に出ていたという……そりゃ見覚えもあるわなという感じですね。これはもはやマ〇ベルなのでは? (ギフテッドにはキャップ役であるクリス・エヴァンスがメアリーの叔父役で出てたりする)(こちらの作品もとても良いのでオススメ)

感想(ネタバレあり)

本作のストーリーをざっくり書くと、

時は1968年。心霊研究家として心霊現象に怯える人々を助けていたエドとロレインのウォーレン夫妻。ある日非常に強大な力を持つ呪いの人形のアナベル人形をある人物から手に入れ、自宅に持ち帰ることに。車の後部座席にちょこんと座らせて夜道を走らせます。

(箱に入れるとかした方が良いんじゃないんですかね……?普通に座らせていいのか……?)

帰り道の途中、車がいきなりエンストしライトも点かなくなるアクシデントに見舞われるウォーレン夫妻。案の定、周囲には霧が立ち込み始めるわよく見ればすぐ隣は墓地(しかもどんどん死霊が湧いてくる)と定番のシチュエーションです。アナベル人形さん凄いな……。

エンジンの修理の途中でエドが死霊パワーで突き飛ばされ、トラックに轢かれかけるなどのトラブルはあったものの、なんやかんやで無事に帰宅。あらかじめ呼んでいたらしい神父と共にアナベル人形の除霊を始めます。絶対効果無いだろとか思っていたのは内緒です。

意外にも(?)それほどトラブルもなく大人しくガラスケースに仕舞われるアナベル人形。よく分からない人形だな……。

そのままかの有名な呪いのアイテム博物館部屋の地下室へと封印されます。

(何か入れ物ない?→あったよ教会から貰ったガラスケース!はそんなんでいいの!?となること必至です。)(教会に置いてあっただけなのに効果あんの?)

それから時は経ち、アナベル人形が封印された当時は小さかったジュディちゃんも大きく成長、立派な10歳になりました。とはいえ両親の仕事が仕事なので、学校では孤立気味でイジメられがち。しかもしっかり母親の血を受け継いだのか霊が見える体質です。今は亡き校長先生の亡霊を毎日見る羽目に……亡くなっても学校にいるあたり、真面目なのが伺えます。

しかしジュディにもちゃんと友達はいます。ティーンエイジャーで夫妻から留守を任せられたシッターのメアリーや、その友達のダニエラ。特にメアリー、彼女は誕生日が近いのに夫妻が出張のため寂しい思いをしているだろうジュディに一足早くケーキを作ろうとするなどとても良い子です。

その日は学校から帰った後はメアリーと一緒にケーキを作ったり、遊びに来たダニエラと楽しく過ごすジュディでしたが……実は過去に自動車事故で父親を亡くしていたダニエラ。彼女は自分が父を死なせたのではと悔いており、その罪悪感から父ともう一回話そうとしており、その為に心霊研究家であるウォーレン夫妻に近づこうとしていたのです。その日もダニエラは例の博物館部屋に入ろうとします。とはいえ流石に鍵もかかっており、最初は諦めようとするのですが……あったよ鍵!と言わんばかりにあっさり見つかります。

(間違いなくウォーレン夫妻は鍵を植木鉢の下に入れてると思う)

これはもう入れということでは?と思ったのかは分かりませんが、躊躇なく足を踏み入れるダニエラ。不気味なアイテムが所狭しと並ぶ中を歩いていると、ケースに入っていたアナベル人形が動く、というか勢いよく倒れてガラスケースにヒビを入れます。

(そんな強度でよく封印できてたな……)(それなら開けてもらうのを待つんじゃなくて自分で割ればよかったのでは?)

ともあれダニエラは好奇心からか、手当たり次第にアイテムをいじり出し、最後に何を考えたのかガラスケースの鍵を開けてしまいます。ここからがアナベル人形の真骨頂、ここからが私のステージだと言わんばかりに暴れ始めるのです。

ここからはジェームズ・ワンが言っていた通りに完全にホラー版「ナイトミュージアム」。コレクションされていた呪いのアイテムが全て「いっちょやるか!」といった風情です。

呪いのウェディングドレスに狼男、フェリーマン、日本からは侍と思しき甲冑姿の武士、なんかもうイメージそのままな悪魔と死霊軍団がぞろぞろと湧いてくるのは「キャビン」を思い出す光景でした。スケールはだいぶ小さ目ですけど……。

アナベル 死霊博物館」は親がいない一夜の間に子供たちが事件を解決するという、どこか懐かしい感じもするシチュエーションということもあって緊迫感は薄めです。ホラー映画と言えばとばかりに挿入されるエログロ要素もほぼ無し。が、逆にそれが良い感じのマイルドさを出していて、楽しく見れる良い作品だと思います。(あんまり怖くないってのもどうなんだろう……)

予想以上に面白かったので関連作品も見ていきたいですね。