タコのチラ裏あるいはノート

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感想:痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった


 どうでもいいんですが一番可愛く思ったのは妹でしたね。なんせ料理ができるうえにおかーさん属性持ちで優しくてブラコン気味のギャルですよ?今からでも実妹じゃなくて義妹だったことに……え?ダメ?





あらすじ

 高校二年生の高森諒、彼が痴漢から助けた美少女は学校で誰もが認める人気者であり、幼馴染の伏見姫奈だった。この件をきっかけに疎遠になっていた二人は再び距離を詰め始めていく。積極的な姫奈とそれに気づかない鈍感な諒、二人のもどかしいラブコメディ──

 というわけで今月の新刊。

 最初のあらすじ通り、困っていた幼馴染(最後に会話したのは小6)を助けたら急にグイグイ来られるようになってしまった感じから始まり……いや本当にグイグイ来るのでびっくりするレベル。学級委員に一緒に立候補から始まり、子供の頃の約束を忘れてると分かるや露骨に機嫌が悪くなるわ拗ねるわ、少し他の女(同級生)と話しただけで嫉妬の炎が燃え上がるわと逆によく疎遠になれてたな!とかそういう域。幼馴染の高森くんの陰口を聞こうなものなら即座にキレる辺り、もはや狂犬のソレにすら思えてくる。

 とはいえそれは中学時代に全く接点が無かった反動や、そもそも機嫌が悪くなる大体の原因は高森くんが約束をど忘れしてることだったりするのでまあ可愛らしいものだと思う。本当にすぐ拗ねるのでぜひ読んでほしい。

 そんな押して押して押しまくる幼馴染の伏見姫奈、その前に立ちはだかるのはクラスでボッチになりがちな高森くんと弁当を一緒に食べる仲な女子の鳥越さんである。自分以外の女と縁は無いと勝手に思い込んでいたのに全然そんなことはなかった、更にその鳥越さんからは先に宣戦布告に近いことをされたりと、後半からは半ば修羅場めいた展開になっていくもそう暗い結末で終わりはしないので読後感は良かった。次巻はどうなるか分からないけど……。





 巻末で本来は大人しい性格の鳥越さんをけしかけたのがチャット友達だと判明したり、そのチャット友達が高森くんの中学時代の彼女、つまりは元カノだと分かるのが普通に怖かったですね。初キスはお互いで済ませる約束してたのに彼女を作ってたことを知ったらどうなるのかが楽しみでなりません。